CEO Talks
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南米という「未知」に・・・
 (2007年11月13日)
       

経済発展の著しい国々としてBRICsが注目されている。
 日本というアジア地域にいると、すぐに中国とインドを思いつき、ITの発展においてもオフショア開発の拠点としても、今や無視できない存在となっている。
 最近ではロシアもこのIT発展国の対象に含まれることもあるが、残りのブラジルについては、BRICsの最初のBにもかかわらず、我々日本人はほとんど知らないのではないか。

オープンソースの普及度合を示す一つの指標として、Linuxカウンターというサイトがあり、登録されたLinuxユーザーの数を国ごとに集計している。
 ここで大いに目立つのが、このブラジルである。
 1位米国、2位ドイツに続いて堂々の3位の地位を占めている。サンプル数が適当でないかも知れないが、ロシアやインドの3倍以上であり、中国の何と10倍以上の人たちがLinuxユーザーなのである。

もう7~8年前になるだろうか、オフショア開発がまだこれからという時期にブラジルでの開発を進めてくれた人がいたのを思い想い出す。ご存じの通り、ブラジルは日本からの移民が多く日本語を英語のように自然に受入れており、距離的な不利はあるがオープンソースの普及も米国並みで、これから大きく広がる可能性があるというのだ。「確かに」と当時は思ったがアクションには至らなかった。
 このブラジル以外にも、ヨーロッパの国々と肩を並べてたくさんの南米の国が上位に名を連ねている。19位にチリ、20位にアルゼンチン、23位にベネズエラといった具合だ。因みに、中国は37位で日本は58位になっている。
 もともとヨーロッパの植民地だったということからか、そのビジネスやカルチャーはヨーロッパに似ているのだろう。サッカーが盛んなことは有名だが、クラシック音楽も盛んのようだ。

 http://www.gustavodudamel.com/
ドゥダメルへの賛辞

最近、ベネズエラという国にも興味を持ち始めた。人口はわずか25百万人程度だが、100を超えるユース・オーケストラがあり、50を超えるチルドレンズ・オーケストラがあるとのことである。ベネズエラ政府の呼掛けもあり、銃を持つより楽器を持った方が気持ちがいいということで、貧困のストリートにたむろする若者や子供たちにクラシック音楽が普及していったようだ。
 この事実を知ったのは、最近買ったCDの説明書から得た情報である。グスタボ・ドゥダメルという指揮者とシモン・ボリバル・ユース・オーケストラ・オブ・ベネズエラの演奏によるベートーベンの交響曲である。昨年後半に若干話題にはなっていたが、ベネズエラという国のしかもユース・オーケストラということもあり、あまり気にしていなかったが、先日、このCDに張られたシールに、サイモン・ラトル、クラウディオ・アバード、ダニエル・バレンボイムという現代最高の指揮者たちの推薦コメントを発見し、慌てて買って聴いてみた次第である。かなりインパクトのある演奏であった。
 このベネズエラのLinux利用者数を人口に対する比率の順位に直すと、58位で61位のブラジルを越す。ここでも日本は157位で中国は人口が多いこともあり192位になってしまう。

我々日本人も、中国やインドにばかり注目せずに、地球の裏側で日本とも関係が深く、ヨーロッパのカルチャーにも近い南米の国々と、いろいろクリエイティブな仕事へのチャレンジをしてみたいものである。

millon