先日リリースの仮想化ソフトウェアVirtualBoxの最新版VirtualBox 3.1に追加された新機能「Teleportation(テレポーテーション)」(一般的にライブ・マイグレーションと呼ばれることが多い機能で、仮想環境でゲストOSを起動したまま異なるホスト環境へ移行させることが可能)を早速試してみました。
- Windows XPマシン 2台
- SUN Microsystems提供のVirtualBox最新版
- 仮想OSインストール用ISOイメージ(今回はDebian)
まずは2台のPCにそれぞれVirtualBoxをインストール。
次にVirtualBox上で仮想マシンを作成し、そこにDebianをインストールしますが、作成する仮想HDDはネットワークドライブ上に置いておきます。
これで移行元(マニュアルではsourceと表記)のOS環境は準備完了。
次に移行先で、移行元と同じ内容の仮想マシンを作成します。
(仮想HDDファイルは移行元と同じものを指定することに注意)
これでTeleportation(ライブ・マイグレーション、マニュアル中ではtransportingと記載)させるOS環境の準備が完了。
最初にOS環境を受ける側(移行先)でOS環境の移行を受け付ける準備をします。
大まかに2ステップあり、最初にコマンドライン上でTeleportation機能の利用と、データを受け取るポートを指定します。
C:\Documents and Settings\User1>”C:\Program Files\Sun\VirtualBox\VBoxManage.exe”
modifyvm Debian –teleporter on –teleporterport 6000
VirtualBox Command Line Management Interface Version 3.1.0
(C) 2005-2009 Sun Microsystems, Inc.
All rights reserved.
そして、GUI画面で仮想マシンを起動すると、下図のようになり仮想環境の待ち受け状態になります。

Transporting待ち受け画面

Transporting データ転送画面
これで移行先の準備は完了。
最後に移行元のコマンドライン上で、移行先のIPやポートを指定して、仮想マシンのTeleportationを実行します。
C:\Documents and Settings\User2>”C:\Program Files\Sun\VirtualBox\VBoxManage.exe”
controlvm Debian2 teleport –host 192.168.1.2 –port 6000
VirtualBox Command Line Management Interface Version 3.1.0
(C) 2005-2009 Sun Microsystems, Inc.
All rights reserved.0%…10%…20%…30%…40%…50%…60%…70%…80%…90%…100%
移行先に仮想マシンが表示されればTeleportation成功。
スウェーデン警察は2007年にオープンソース・アプリケーションサーバー、オープンソース・データベース及び標準的ハードウェアに移行することを決定しました。その後5年間で、IT関連費用を数分の1にまで減らし、およそ2000万ユーロ(約25.7億円)のコスト削減を達成の見込みです。この事例はフランス国家憲兵隊に続き、EU加盟国の警察組織がオープンソースを使って費用を大幅に削減した2例目となります。
エストニア政府が関係するプロジェクトが、同国のインターネット・インフラを監視するシステムの一部をオープンソース(European Union Public Licence (EUPL))で公開する予定です。
先日選挙の結果を受けて誕生したドイツ新政権では、オープンスタンダードとオープンソースの活用を支持することが盛り込まれる見込みです。内務省担当官によると、現時点では詳細を明らかにできる状況にはなっていないが、今日、また今後の高度に複雑化したITシステムの運用にはオープンスタンダードとオープンソースが欠かせないとコメントしています。
フランス、グルノーブルで開催された組み込みLinuxのイベントEmbedded Linux Conference Europeの講演の中で、Android(アンドロイド)は厳密にはLinuxとは言えないのではないかとの指摘がされました。講演で使われた資料(英語)で、tslibやglibcが使われていないといった指摘事項が確認できます。
ベルギー南部(フランス語地域)ワロン地方政府はFirefoxの利用を禁止し、Internet Explorer 6(IE6)の利用を義務付けると、今年9月に地元紙が報じました。この点に関して、同地域の議会議員が10月上旬に事実関係の確認を求めました。同議員は自身のWebサイトで、IE6は10年前のブラウザで150あまりのセキュリティ上の問題があり、またオープンスタンダードを採用していくという同地域が定めたITポリシーに違反すると指摘しています。
これに対し、同地域首相はIE6が最新ではないことは認めるが、同地域政府の1万台あまりのPCで利用する多くのアプリケーションの互換性を低コストで維持する方法の一つであると反論しています。
実際にどのWebブラウザを標準とするかについては、近日IT担当部局から発表されます。
フランス国税局(La direction générale des finances publiques、DGFiP)では、全13万台のPCで利用するメールクライアントをオープンソース・メールクライアント「Thunderbird」に移行しました。2007年に二つの組織の合併により誕生した同機関ではLotus NotesとMicrosoft Outlookが並存していましたが、現在利用中のライセンスの更新費用の負担を避け、無料で利用できるThunderbirdに移行することになりました。
また内部での情報共有に利用するグループウェアもオープンソース・グループウェアOBMに移行されています。このグループウェアはフランス空軍や複数の官公庁、大学病院など計60万人に利用されています。
ラトビア首相が地域政府及び地域経済開発担当大臣にオープンソース・ソフトウェアへの移行について調査を行うよう指示しました。
それに対し、業界団体であるラトビア情報通信技術協会は「Microsoftやその他のベンダー提供のソフトウェアに対抗するのではなく、ITを使った効率アップを目指すべき」と抗議しました。
エストニア政府は、15歳以上の全エストニア市民が2002年1月から利用している電子IDカードの読み取りソフトウェアLinux版とMac版を公開しました。
この電子IDカードは、Webサイトへのログイン認証や電子ファイルへの電子署名などに使われますが、今回のリリースによりLinuxやMacでもそういった用途に同IDを利用できます。また、電子IDカードに設定された暗証番号(PINコード)の変更もLinuxやMacでできるようになりました。
このソフトウェアはFedora、Gentoo、Debian、Ubuntu、OpensuseといったLinuxディストリビューションで動作するとのことで、そのダウンロードサイトもオープンソース・プロジェクト管理システムTracを使って構築されています。
ソフトウェアの開発を行っているエストニアSmartlink社所属の開発エンジニアは、「まだ開発の初期リリース段階で今後も改善が必要だが、オープンソース公開することでテスト結果などのフィードバックがあることを期待する」と話しています。このソフトウェア開発プロジェクトには、EUも資金提供を行っています。
ベルギーの公共機関では、OpenOfficeの利用が拡大しています。フラーンデレン(フランス語:フランドル、英語:フランダース)地方公共廃棄物局では既に数年前からバックオフィスでODF形式(OpenOfficeの標準ファイルフォーマット)のファイルを利用していますが、最近はフラーンデレン地方環境省の全400台のPCをOpenOfficeに移行させるための決定が期待されています。
その他、今年アントワープ港湾局は全1300台のデスクトップPCのOpenOfficeへの移行を開始し、2010年9月までに完了の見込みです。更にODFを利用するだけではなく、ODFを外部とのファイルやり取りに使う標準フォーマットにすることが決定しました。

