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コンテンツの充実、操作性、リアルタイム更新を実現した山形県庁ホームページをフル・オープンソースで構築
2006年09月29日

オープンソース・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:角田好志、以下OSJ)は、山形県のSI企業である株式会社管理システム(本社:山形県酒田市、代表取締役:今野修)と山形県庁のWebサイトをオープンソースにより構築したことを発表します。

山形県「子供夢未来宣言」ホームページ
http://www.pref.yamagata.jp/

山形県庁では、県民との情報共有による県民参画を促進するために従来からホームページを活用してきました。しかし、情報量の拡大やホームページによる広報の重要性の高まりに伴い、豊富なコンテンツを柔軟かつリアルタイムに提供できるシステムの必要性が高まり、リニューアルを実施しました。

再構築にあたっては、広く県民のニーズに応えるためにタイムリーかつ豊富な情報提供を実現しながら、アクセシビリティにも配慮したページを各職員がリアルタイムに更新できる仕組みとして、CMS(コンテンツ・マネージメント・システム)の採用を決定し、公募を実施しています。

商用のCMSツールは数千万円と高額なものが多く、オープンソースのものとしては、スクリプト言語PHPで開発されたXoopsやNucleus、スクリプト言語Pythonで開発されたZopeが代表的なものとして世界中で活用されています。

Zopeは米国国防総省やEU(欧州連合)各国の公共組織などでの利用実績が多く、その高度で柔軟なワークフロー処理機能が評価されています。今回は、県庁という大規模な組織内での複雑な更新や承認を実現できるZope/Pythonの本格的なCMS機能活用に有効と判断され採用されました。

構築は、大型放射光施設「SPring-8」の新WebサイトをZope/Pythonで構築した実績を持つOSJと山形県の地場ベンチャー企業である株式会社管理システムが共同であたりました。

ホームページの更改にあたっては、閲覧者のユーザビリティ・アクセシビリティに配慮し、簡単に文字の大きさを変更できる機能などを実装しています。また、情報提供者である県庁職員向けには、更新作業を容易にするテンプレートを開発すると同時に組織や公開内容により異なる承認経路に対応した柔軟なワークフロー機能を実現しています。

管理システムとOSJでは、今回の実績をもとに地方自治体のポータルサイト構築事業を推進し、今後1年間で5件のシステム構築を目指します。

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*製品名および会社名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

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