オープンソース・ジャパン株式会社（代表取締役：角田 好志、本社：東京都 千代田区、以下、OSJ）は、企業による利用も可能な安定稼動を目的としたコミ ュニティによるLinuxディストリビューションの活用を支援するサポートサービ ス「OSJビルドクラシック for Linux」を発表、本日より販売を開始します。

現在、企業向けとして多くの実績を持つLinux互換を特長としたコミュニティ によるLinuxディストリビューションが注目を集めています。これらは、オープ ンソースの仕組みを生かし、商用のLinuxディストリビューションに含まれる企 業の商標関連を取り除くことで、無償利用が可能でありながら安定稼動を実現し ています。

しかし、サポートサービスが必要となった場合には、コミュニティの対応に頼 らざるを得ず、無償であることから対応は確約されないことが懸念となる場合が ありました。また、システム稼動後に毎年発生するサポート契約の更新費用を削 減するために移行を検討する場合に技術支援先がないことも問題となっていまし た。

OSJでは、2006年12月にマウンテンビューデータのLinux向けシステムパックア ップ /プロビジョニングツール「PowerCockpit」のCentOS上での利用サポートを 発表し、コミュニティ版エンタープライズLinux活用に向けた取り組みを開始し ています。
また、これまでOSS（オープンソース・ソフトウェア）のアプリケーション活 用を支援するソリューションとして展開してきた「OSJビルド・クラシック」を インフラレベルに拡大し、今後は事業展開を図ります。

今回の「OSJビルドクラシック for Linux」は、OSJがこれまでのSI事業で培っ たノウハウをベースにコミュニティによるエンタープライズ向けLinuxディスト リビューションのサポートサービスを提供するものです。
アップデートの提供が早いことから評価の高いCentOSを対象に下記のサービス を提供します。

1. 活用支援サービス 概要 ：インストールや主要パッケージに関するメールによる問合せ対応 価格 ：10万円（10インシデント、有効期間1年）
2. 移行支援サービス 概要 ：CentOS互換の商用Linuxからの移行支援サービス 価格 ：10万円～（メールによるサポート、10インシデント、有効期間1年の 場合。その他、作業内容により個別見積）

尚、OSJでは、「OSJビルドクラシック for Linux」での売上の一部をCentOS開 発コミュニティに寄付する形でコミュニティへの還元を図ります。

尚、今回の発表のサービス内容を含む下記セミナーを行います。

　OSJでは、楽天市場内に開設しているオープンソース総合販売サイト「OSJオンライン」(http://www.rakuten.co.jp/osj-online/)を始め、各種 流通ルートより出荷します。