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OSJがAmazon Web Service (AWS)を活用したクラウド・コンピューティング・サービスを開始
2008年06月10日
弊社発表時てにをはの誤植がございましたが、現在の表記が正しいものとなっております。お詫びして訂正いたします。

オープンソース・ジャパン株式会社

~第一弾としてPloneを使った企業内ポータルを廉価に提供へ~

PCIホールディングス・グループのオープンソース・ジャパン株式会社(代表取締役:角田好志、本社:東京都千代田区、以下、OSJ)は、米Amazon社が提供するAmazon Web Service(AWS)を活用し、Linux上に構築されたWebシステム環境を廉価に提供するクラウド・コンピューティング・サービス「facilis!(ファシリス)」を開始することを発表します。(facilis:ラテン語で楽々/簡単の意)
 同時に「facilis!」の第一弾として、ワークフロー機能をもったオープンソースCMSとして豊富な実績を持つPloneを企業内ポータル向けに設定・運用する「facilis!ポータル」を発表、本日より販売を開始します。

大企業内のプロジェクトポータルサイトや中堅企業のWebページ、新規事業用Webサイトの立上げなどでは、サーバを始めとする情報システムへの初期投資が必要となります。また、将来的な利用予測に基づいた初期投資予算の算定や設置先などの調整作業も必要となり、多くの時間やコストが発生します。

今回発表した「facilis!ポータル」は、AWS上にPloneをインストールした仮想サーバを提供し、初期投資を抑えて即座に運用ができる企業内ポータル・システムとしてお客様に提供するサービスです。費用の支払いについてもAWSが変額でクレジットカード決済なのに対し、OSJからは利用ユーザ数に応じた固定金額で提供し、企業においては簡便な支払対応ができます。また、将来的なユーザ数の増加にも柔軟に対応可能です。

AWSは、Linuxをベースとしたシステム運用環境を仮想サーバとして顧客に提供し、電気や水道のように使用量に応じて料金を請求するサービスです。AWSを利用することで、初期投資を削減できると同時に運用費も使用量に応じた支払いにでき、また利用状況に応じた処理能力の強化にも柔軟に対応できます。これにより、ソフトウェアの開発やコンテンツの作成など、業務本来の目的に有効な作業に費用を割り当てることができるというメリットがあります。

Ploneは、Python言語で記述されたZopeの上に構築されたオープンソースのCMSフレームワークで、世界で広く利用されています。大きな特徴としては、CMSとしてすぐに利用ができること、カスタマイズが容易なこと、機能拡張用のソフトウェアがオープンソースプロダクトとして多いこと、コンテンツの公開までのステップをワークフロー管理できることです。欧米の多くの公的機関、NPO法人において活用事例が存在します。日本においてもOSJが構築した大規模CMSの事例として、山形県庁や大型放射光施設(SPring-8)があります。

「facilis!ポータル」では、AWS仮想サーバ上に、Apache、Python、Zope、Ploneをインストールし、お客様の社名やロゴを配置、簡単なユーザーインタフェースのカスタマイズを行い、すぐに利用できる環境を提供します。また、サーバは日次バックアップ設定を行い、データの消失の対策をとるとともに、サーバやプログラムの死活及び負荷の監視を行います。

■facilis!ポータルのサービス概要

  • 共有ディスク容量:160GBまで
  • 初期費用:10万円
  • 月額運営費用(最低契約期間: 6ヶ月):
    • ユーザー数 
      50名まで 5万円/月
    •    
    • 100名まで 7万円/月
    •    
    • 200名まで 10万円/月
    •    
    • 300名まで 15万円/月
    •    
    • 300名以上、価格応相談
  • 提供サービス:初期運用トレーニング、メール問合せ対応、日次バックアップ、監視サービス
  • 有償オプション: ご要望に応じたカスタマイズ(別途別見積)

OSJでは、Ploneによる企業内ポータル向けサービス「facilis!ポータル」を第一弾として、今後もAWSを活用した簡易なWebサイトやASPサービスなどを追加していく予定です。
 尚、OSJのAWS活用事例としては、PCIホールディングス・グループのアルファインフォメーションソリューション株式会社のホームページを構築中で近日公開の予定です。

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