英国のハイエンド･オーディオ･メーカーLINN PRODUCTS社の日本総代理店である株式会社 リンジャパン(代表取締役：山口伸一、本社：東京都中央区)と、PCIホールディングス･グループのオープンソース・ジャパン株式会社（代表取締役：角田好志、本社：東京都千代田区、以下、OSJ）は、最近のハイエンド･オーディオとコンピュータ技術の融合の進展にあたり、欧米では普及が拡大しているハイエンド･オーディオ向け市場で、オープンソース･ソフトウェアを中心とした製品およびサービスのビジネス展開を共同で開始することを発表します。
　同時にOSJから、オーディオ・ファイル・サーバー・アプライアンス、及び専用のLANケーブルを発表、販売開始することを発表します。

従来のネットワーク･プレーヤーは、アップル社のiPodを家庭版にしたようなものが多く、MP3などの非可逆圧縮フォーマットを利用し音質よりも手軽さを優先したハイエンド･オーディオとはいえないものでした。しかし、2007年10月に、英LINN社が「KLIMAX DS」(税抜定価2,800,000円)というネットワーク･プレーヤーを発表し、従来のCDやSACDさえも凌駕する音質の向上が図られ、今後のピュア･オーディオの中核的存在の可能性を提案しました。
　その後、LINN社では、DS(Digital Stream)シリーズとして、「AKURATE DS」「Sneaky Music DS」「MAJIK DS」と次々にハイエンド･オーディオ向けネットワーク･プレーヤー製品を発売してきました。

ネットワーク･プレーヤーとは、家庭内LANに接続することにより、同じくLANに接続されたパソコンまたはNAS(Network Attached Storage)、ファイル･サーバーなどに蓄積された音楽ファイルのデータを読込み、音楽として再生するものです。CDプレーヤーのようにCDをリアルタイム再生せずに、CDはあらかじめリッピング(CDの内容をハードディスクに移すこと)するか、音楽ファイル･データのダウンロードを行いパソコンの音声ファイルとしてLAN経由で再生するものです。
　したがって、このネットワーク･プレーヤーに音楽ファイル･データを提供するNASやファイル･サーバーについても、ハイエンド･オーディオファイルの方々による簡易な操作性が要求されたり、音質の向上への配慮が期待され始めています。

今回、OSJでは、これらの環境の進展に伴い、ハイエンド･オーディオファイルの方々が、簡単に安心してネットワーク･プレーヤーを利用できる環境を実現する、製品の販売およびサービスを以下の通り開始します。
　また、LINN社の日本総代理店である株式会社リンジャパンと協業し、同社の「DSシリーズ」向けに今回発表の製品・サービスを組み合わせた販売などを展開します。

1.オーディオ･ファイル･サーバー･アプライアンス「OSJ-1」「OSJ-1 Limited」の発売

OSJ-1

OSJ-1 Limited

　Linuxを始めとしたオープンソース･ソフトウェアを活用して、CDの自動リッピングとネットワーク・プレーヤー向けのDLNAサーバ機能を提供するものです。CDリッピングでFLACフォーマットに変換して保存、NASよりも高性能なハードウェアスペック、ソフトウェアによる機能追加が容易(オプションで追加予定)なファイルサーバー･アプライアンスとして、500GBのハードディスクを2台搭載して毎日バックアップ、FreeDBを利用したカテゴリ・アーチスト・アルバム・曲名などの自動取得などを実現します。その他、稼働後のソフトウェアのバージョンアップも検討していきます。
　「OSJ-1」は、通常の静音対策を施した筐体を使用　　　 税抜定価　250,000円
　「OSJ-1 Limited」は、アルミ削り出し筐体を使用しノイズ対策を実施　 税抜定価　800,000円

2.オーディオ･グレードLANケーブル「AGLC-1」の発売

AGLC-1

　LANケーブル分野では信頼性の高い製品提供を行っている冨士電線と開発した、初のオーディオ･グレードを実現するLANケーブルです。
　従来のオーディオ分野にはLAN環境がなかったため、一般のLANケーブルが利用されておりましたが、このオーディオ･グレイドLANケーブルによるノイズの遮へい特性の向上、情報のより的確な伝送などにより、明らかな音質の向上を認識できます。
　「AGLC-1」RJ45コネクタ付　　　税抜定価　1m 15,000円、2m 17,000円、3m 19,000円
　　　（上記以外の長さの場合は別途見積、宅内配線への利用も別途ご相談）

株式会社リンジャパン　ウェブサイトURL：http://www.linn.jp/