オープンソースを活用したシステム提案を実践するオープンソース・ジャパン株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役:角田好志、以下OSJ)は、1999年に日本初の業務系オープンソースとして公開された外食産業向けの受発注システム「セルベッサ」のデータベースをオラクルからオープンソースデータベースのPostgreSQLに移行した新バージョン「ニュー・セルベッサ」をOSJのWebサイト上で2005年4月18日より無償ダウンロード公開することを発表します。
同時に「ニュー・セルベッサ」を利用したシステム構築を支援するSIサービスのメニューを発表、本日より提供を開始します。
「セルベッサ(Cerveza:スペイン語でビールの意)」は、外食産業大手の株式会社ニユートーキヨー(社長:前田太郎、本社:東京都新宿区) の自社システムとして開発された受発注システムを日本初の業務系オープンソース・ソフトウェア(OSS)として公開したものです。各店舗から本部、及び複数の取引業者間の食材の受発注業務を効率化できるWebシステムで、公開後に複数の外食企業で活用されています。
今回公開する「ニュー・セルベッサ」は、「セルベッサ」をベースに株式会社ダイナック(代表取締役社長 高原洋、本社:東京都新宿区)と、2004年3月にゼンド・オープンソースシステムズ株式会社(現OSJ)と事業統合をしたコムテック・コンサルティング株式会社で下記の追加開発を行ったものです。
- 商用データベースからオープンソースのPostgreSQLに移行
大幅な初期導入・保守費用削減のためにユーザーより要望の強かったデータベースのオープンソース化を実現しています。移行にあたっては、性能面での低下なくPostgreSQLへの移行に成功し、ダイナックにおいて約2年の稼動実績を持ちます。
- 店舗主導の取引形態に対応
「セルベッサ」は、取引を本部に集約することでコスト削減を狙うコンセプトのシステムとなっていますが、「ニュー・セルベッサ」では、各店舗ごとに同一食材でも複数の取引業者から選定、また納品日を指定できる機能を
実装しています。
- 基幹システムとの連携機能
「ニュー・セルベッサ」の取引情報を簡単に基幹システムに取り込める機能(CSV出力)を実装し、他の情報システムとの連携を柔軟に実現できます。
公開は、OSJのWebサイト上の「ニュー・セルベッサ」ダウンロードページにおいて4月18日より開始する予定です。
同時に発表したOSJのサービスは、個別見積もりの通常のSIに加えて「ニュー・セルベッサ」の開発時に蓄積したノウハウをベースに導入部分をメニュー化して提供するものです。今回、エンドユーザ向けとSI企業を想定した2つのメニューを提供します。概要は下記のとおりです。
- テストサイト構築サービス
「ニュー・セルベッサ」の導入作業では、各社ごとに異なる受発注のデータベース設計が大きな部分を占めます。この作業を効率化するためにテストデータを利用したパイロットシステムを構築し、実際の業務をシミュレート
しながら開発作業を行うことをOSJでは推奨しています。このサービスではOSJで開発したテストデータを元に実際に稼動する「ニュー・セルベッサ」をお客様の社内に構築するサービスです。
- 価格:50万円(オンサイト設置費用は別途)
- 開発コンサルティング
「ニュー・セルベッサ」を利用したSI事業展開をはかりたい企業向けに「ニュー・セルベッサ」の開発者が開発コンサルティングを実施するものです。
あわせて、開発時に利用できるテストデータも提供し、開発作業を効率化する支援を行います。
- 価格:100万円~
OSJでは、「ニュー・セルベッサ」関連事業において、今後1年間で10社のサービス提供を目指します。
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