「セルベッサ(Cerveza:スペイン語でビールの意)」は、外食産業大手の株式会社ニユートーキヨーの自社システムとして開発された受発注システムを日本初の業務系オープンソース・ソフトウェア(OSS)として公開したものです。各店舗から本部、及び複数の取引業者間の食材の受発注業務を効率化できるWebシステムで、公開後、株式会社ダイナックをはじめ、複数の外食企業で活用され現在500以上の店舗を対象として運用されています。自社の店舗の業務だけでなく複数仕入先への発注までもサポートしており、食材物流にかかる事務処理を劇的に簡素化します。
「ニュー・セルベッサ」は、「セルベッサ」をベースに株式会社ダイナックとOSJで下記の機能強化を行ったものです。
- 商用データベースからオープンソースのPostgreSQLに移行
大幅な初期導入・保守費用削減のためにユーザーより要望の強かったデータベースのオープンソース化を実現しています。移行にあたっては、性能面での低下なくPostgreSQLへの移行に成功し、ダイナックにおいて2003年より現在までの稼動実績を持ちます。
- 店舗主導の取引形態に対応
「セルベッサ」は、取引を本部に集約することでコスト削減を狙うコンセプトのシステムとなっていますが、「ニュー・セルベッサ」では、各店舗ごとに同一食材でも複数の取引業者から選定、また納品日を指定できる機能を実装しています。
- 基幹システムとの連携機能
「ニュー・セルベッサ」の取引情報を簡単に基幹システムに取り込める機能(CSV出力)を実装し、他の情報システムとの連携を柔軟に実現できます。
OSJでは、「ニュー・セルベッサ」による受発注システム構築サービスを提供しています。同時に「ニュー・セルベッサ」の開発時に蓄積したノウハウをベースにエンドユーザ向けとSI企業を想定した2つの有償サービスメニューにより、「ニュー・セルベッサ」の導入を支援します。
- テストサイト構築サービス
「ニュー・セルベッサ」の導入作業では、各社ごとに異なる受発注のデータベース設計が大きな部分を占めます。この作業を効率化するためにテストデータを利用したパイロットシステムを構築し、実際の業務をシミュレートしながら開発作業を行うことをOSJでは推奨しています。このサービスではOSJで開発したテストデータを元に実際に稼動する「ニュー・セルベッサ」をお客様の社内に構築するサービスです。
- 開発コンサルティング
「ニュー・セルベッサ」を利用したSI事業展開をはかりたい企業向けに「ニュー・セルベッサ」の開発者が開発コンサルティングを実施するものです。
あわせて、開発時に利用できるテストデータも提供し、開発作業を効率化する支援を行います。
OSJで確認済みの動作環境は下記のとおりです。
・Red Hat Linux | 9 |
・SUN JDK | 1.4.1-07 |
・Apache | 2.0.44 |
・Tomcat | 4.1.18 |
・PostgreSQL | 7.3.15 |
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